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ファミマがフィットネス事業を売却

  • 24時間ジム

ファミマがフィットネス事業を売却

ファミリーマートが運営する24時間フィットネスクラブ「Fit&Go」の全5店舗を売却した。1号店オープンから3年での出来事だ。既存のFit&GO店舗は一部改装工事を行い、FIT-EASYとして3月にリニューアルオープン予定だそうだ。

なぜ、ファミリーマートの24時間ジムが成功しなかったかを検証していこう。

1.放置型トレーニングジム
どんなによい、施設でも会員を放置してはダメ。しっかりとトレーナーがサポートするジムでなければ、会員は定着しません。SPORTZAの考える、健全な経営ができているジムの退会率は3%。1000名の会員がいれば、30人は月に辞めていく計算だ。そうなると、毎月30~50万円の広告費をかけて集客しなければ、潰れてしまう。
会員放置方の「箱ものビジネス」のカタチをとるフィットネスクラブは、絶対に潰れます。

2.ファンクショナルトレーニングゾーン
これからのジムには、ファンクショナルトレーニングは、必須。しかし、24時間ジムでは中心にはならない。ファンクショナルトレーニングは、素晴らしいが、しっかりと知識を付けたトレーナーが常駐し教えなければ、無駄なスペースになってしまう。今回のFit&Goのベーシックレイアウトを見ると、ジムのど真ん中に大きく場所を取っている。ファンクショナルゾーンを、このジムの広さで、これだけ多くとるのは、失敗は見えていた。

3.シャワールームは、必要ない
ファミリーマート程度の広さで、地域に密着した場所にあるのであれば、パウダールームに、大き目の使い捨て汗拭きを置いておくだけでよい。清掃、メンテナンスにコストがかかりすぎる。これだけ小さなスペースにシャワールームを付けるだけもったいない。地域密着であれば、自転車で着て、さっとトレーニングをして、自宅に帰ってからシャワーを浴びてもらえばよい。

4.アプリ
ジムでアプリを見てトレーニングなんて誰もやらない。集客には、良いのかもしれないが、ムダ。トレーニングをしたことがない、人がデスクの上で考えたものは、普及しません。

5.集客方法
ウェブサイトを見ただけでは、特徴など全く伝わってきません。これも、箱ものビジネスと考えている人が考えたウェブサイトだといえます。

撤退してから、あれこれ言うのは簡単と思うだろうが、成功例、失敗例をたくさん見てきた我々は、1店舗目を見ていた時に、上記のことは話題にしていました。

では、この狭いスペースで成功させるためにはどうしたらよかったのでしょう?!
それは「人」です。しっかりと教える。3人のトレーナーとアルバイトで、しっかりと会員のサポートをすることにより、成功させることはできたはずです。もちろん、ただ教えるだけでなく、多少のマシンの入れ替えは必要だったかもしれませんが・・・

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