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M&Aの買い手側はそれなりの買収後のイメージを売手に伝えないとブレイクする可能性が高くなります

  • 事業再生

M&Aは不動産の売買に似ていますが、実は全く異なります。どちらかというと、生き物(犬や猫)の譲渡に近いのではないかと最近思うようになりました。それは「感情」がほとんどだからです。不動産は土地だったり、家だったりなので、愛着はあるにしろ価格面で折り合えば譲渡は成立します。しかし、事業や会社となると、その人が生み出し、育て上げた歴史や苦労、涙、喜び、思い出など、様々なものが詰まっているわけです。それは価格だけでの交渉で「はいそうですか」とならないわけです。だから実にマッチングは難しいと感じます。売主と買主の相性がぴたっとはまらない限り成立しないものだと痛感します。

だから、買い手側の社長さんは、買収後のイメージをしっかり立てて、顧客はどのように増やすか、組織体制はそのようにしていくか、現状のスタッフの処遇等はどうするか、経営の方針はどのように変化させるかなどをしっかりと売り手側に説明する必要があると思います。その結果、売主は安心して自分の育てた事業(子供や可愛がったペットと同じ)を安心して譲渡できるわけです。

この感情のマッチングがM&Aアドバイザーの能力の差として出て来るのだろなと痛感しております。

2019/6/14
M&Aアドバイザー
南本静志

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